大工さんという職業とは

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技術を学び現場で鍛えられ、クライアントの要望に確実に応えつつ、時には提案や意見をもって正しい方向に導いてくれる職人さん。

うちに来てくれた大工さんは、いつも息子さんと2人で作業をしている。

いまどきめずらしく仲のいい(?)親子の大工さん。

親父さんのほうは寡黙で仕事は丁寧で確実、といういかにも昔気質の職人さん。

息子さんのほうもよく似ている。言葉数は少ないけど、確かな技術と目をもっている。

工務店が手配する大工さんって、最初は客側から選べないからどんな人がくるのか心配になるけど、

今回はほんとうに信頼できる大工さんで安心した(前回のどっかの誰かとはえらい違いだ)

仕事がひととおり終わって片づけをしているときに、縁側の支柱が腐ってこんなに傾いてしまったという話をしたところ、

あーこうすりゃいいんだよ、といいながら、端材を切ってあっという間に手当してくれた。

もちろん、依頼の仕事とはまったく関係ないところであり、今回の報酬には含まれていない作業。

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以前、別の工務店に依頼したときにきたやつ(工務店社長兼大工)は、「やり方教えますよー」「協力しますよー」などと調子のいいことばかりいって

ひとつもやらないばかりか、本来の仕事もいい加減で時間を守れず、挨拶もろくにできない女性従業員がいるひどいコウムテンだった。

そのときのことは、腹立ちまぎれにここにも書いた。

今回の大工さん、見積りで 5人工 だった工程を 2人で 1日で仕上げてくれた。

しかも作業は丁寧なうえ、帰り際に縁側を直してくれたり、うちの猫をかまってくれたり、掃除も綺麗にして帰っていった。

まさに期待以上、お値段以上の仕事ぶりだった。

昔はこういうカッコイイ職人さんっていたよなあ。