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床下に潜ったら大工さんのサインがあった!

昭和63年 3月6日(日) 曇り
大工 原島君雄 39歳(河辺)
建前 1月14日に行う

自宅のリフォームをお願いした工務店さん(社長であり大工さんでもある)に、一緒に床下に潜ってみましょうと誘われた。
土の基礎だし、虫がいそうだし、昔の規格なので床下は狭いしなので一瞬躊躇したものの、「できるところは自分でやります」と言って低予算でやってもらう手前、断るわけにはいかない。

当日、汚れてもいい作業着を着て作業灯や懐中電灯をもってキッチンの床下収納のところから床下に入っていった。

フローリングや畳の一部がぶかぶかいっているのだけど、その下の根太や大引きはしっかりしている。ように見えた。最初は。
しかし傷んでいた玄関框のところまでいってみると、なんと支えている束がすべてシロアリに食われ、手で掴むと藁のような状態になっていた。元々、見積りに来たときに玄関框の痛み具合を見て、これは床下も見た方がいいという判断をしたのもこの大工さんだった。さすがだ。

そんなこんなで床下の土の上を這いずり回り、2階への階段の下に入ったときのこと、大工さんが興奮した様子で何か言っている。
そこへ行ってみると...

IMG_4572.JPG

なんと、階段の裏側の下地板に、施工した大工さんのサインがあったのだ。
ブログにそのまま載せてもいいものか迷ったけど、きっと腕に自信があるから書いたものだろうし、とても面白い(良い)ことだと思うので、これまで 30年近く人目に触れずひっそりと存在していたこのサインを世に出してやることにした。

階段の裏側なんかは普通はめったに見ることはない場所だと思う。
老朽化して解体でもしたら、たぶん気付かないまま処分されていることだろう。
今、生きていれば 67歳ぐらい。もう引退してるだろうけど、いま自分たちが暮らすこの家を建てた大工さんにちょっと会ってみたくなった。

カテゴリー:DIY
2016/02/15 AM10:00

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